きもの(着物)の着付け教室の「尚美流」

和装が楽しくなる(きもの(着物)の保存・お手入れについて

きもののお手入れ

基本的なお手入れはどうしたらいいの?
絹は吸湿性に優れている分、湿気も寄せ付けやすいので、室内の風通しの良い所に30分から1時間程つるしておき、やわらかいブラシでほこりをはらいシミや汚れのチェックをします。シミを見つけたら、出来るだけ早く、シミ抜きをしてください。自分では大きなシミや汚れは無理せず、悉皆(しっかい)屋に任せましょう。
※悉皆屋 悉皆とは「なんでも」という意味。誂染めの染物や、紋入れ、シミ抜き、洗い張り等の各種業務をすべて担当する業者をいう。各職先を回り段取りを付けるプロデューサー。
小物のお手入れは?
帯や小物も同様、湿気を取ってからしまいます。
ぞうりも、2〜3日立てかけるようにして湿気を十分にとってから保管します。
帯締めの房がみだれた場合、やかんの湯気にあてると、元通りになります。薄紙で房を巻いて保管します。
足袋は、その日のうちに洗っておくと汚れがきれいに落せます。
タンスに防虫剤は必要?
絹のきものには、それほど多くの防虫剤を入れる必要はありません。特に金彩や帯の模様箔にトラブルがおこる場合もあります。それは、帯の模様箔には、ラッカーが使われているのですが、ラッカーは、シンナーで簡単に溶けます。防虫剤のガス成分がシンナーと同じ働きをして箔を溶かしてしまう事があり、柄がくっついて固まり、はがれなくなったりするのです。
派手になったきものや、古い柄のきものがあるのですが…。
派手になった訪問着や付下げは、柄を活かして、地色だけを変えることができます。
八掛の色も染め変えるとイメージが変わります。
古い柄の小紋等は、色抜きをして、別の柄を染めるこちも出来ます。充分お手入れに気を使えば、何代でも着れるきもの。ものを大切にする心、きものを愛する心を伝えてください。
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