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尚歩くたびにチラチラ、なんだかとっても色っぽいのが裾回し!そもそも裾回しは、江戸末期、吉原で生まれました。当時、吉原の芸者衆はきものの裾を長く引きづって着ていました。そうすると足元で裾が広がり裏が見えたのです。おしゃれな芸者衆のこと、ここはおしゃれの見せ処と、表地に調和する別布を裾にぐるりと付けるようになりました。これがなかなか優れ物!同色系だとシックに、反対色だとカジュアルに、とってもおしゃれ!しかも大切なきものの保護にもなります。そこでいつの間にか全国に広まっていきました。江戸では裾回しと呼び、関西では八掛と呼びます。八掛の「掛」とは、数字の下につく単位で、きものの裏地が身頃4枚、衽2枚、衿先2枚の合計8枚の生地で出来ていることを意味していましたが、いつしか裾の裏につける布のことを指すようになりました。 |
きものは、帯や小物でコーディネートが楽しめますが、裾回しの色合わせを工夫するのも、また楽しみの一つです。表地の地色か同系色を使うのが一般的ですが、おしゃれ着などは思い切って柄の中にある反対色など持ってくるのも楽しいですよ。礼装には表地と同色を、おしゃれ着には表地の色とは違う色を、柄のなかの一色を選んで持ってくるといった風に、江戸時代の人達は楽しんでいたようです。これからは、自分で積極的に選んでみませんか?
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尚美流の個性美学を学んだ貴女ならきっとすてきなコーディネートが出来るはず!無地のきものなど、腕のみせどころ!裾回しのおしゃれを楽しみましょう! |