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優勝者と支部/学園長激励のコメント

第42回 尚美流 全日本きもの着付選手権全国大会

≪振袖之部≫

名古屋中央支部 塚本 怜奈 さん
 名前が呼ばれた瞬間、放心状態で、ただ涙が溢れてきました。「いつか、絶対に先生と一緒に舞台に立とうね。」みんなと交わした約束を強く胸に持ち、共に練習してきました。毎年悔しい思いを繰り返し、練習不足に只々反省。今年も練習時間が作れず、回を重ねる度に課題が増えました。自分への苛立ちが着付けに現れ、先生に厳しく指摘されて始めからやり直し。それでも先生は、根気強く練習に付き合ってくださいました。当日の朝、心で着るんだよと一言、先生の目に涙がありました。本番はお世話になった全ての方に届くよう感謝の思いを込めて着させていただきました。みんなで獲得した優勝。みんながいたから、師であり母である先生がいたから頑張れました。感謝の気持ちでいっぱいです。


塚本 久美子 支部長
 舞台上で泣きじゃくる姿を見て、本当に精神的にも肉体的にも目一杯だったことを改めて知りました。仕事、ボランティア活動などで時間が作れないため雑になった練習にストップをかけた時、「今は着るだけが精一杯です!!」。でも2週間前、集中できる時間が取れるようになってから変わってきました。昨年までの自分は捨てて一からやり直す姿勢、あの集中力は凄かったですね。前夜遅く、朝も間際まで部屋で練習。突然「帯締めが結べなくなっちゃったぁ…」と涙。ヘアメイクを直して送り出しましたが、控室で「頑張ってね!」と全国の方に励まされて嬉しかったとか。皆さんの励ましをパワーにして、決勝まで頑張れたと思います。この感動と人への思いやり、謙虚さを忘れずに前に進んでほしいと思います。

振袖之部

写真右:塚本 久美子 支部長
写真左:塚本 怜奈 さん

≪着せ付け訪問着之部≫

鴻ノ巣学園 大原 麻希 さん
 この度は、本当にありがとうございます。祖父母の介護で応援に来れなかった両親に最高のプレゼントができました。今回で選手として最後かも、と気持ちを引き締めて挑みました。技術に納得ができず、落ち込む日々が続いた私を優しく時には厳しく指導してくださった岡林先生に感謝しています。「立ち止まらず、前に進むことが大事よ」とのお言葉が少し理解できたように思います。モデルの知子先生は、忙しい中、何度もお付き合いくださいました。「一つ一つ、きっちりね。大丈夫、焦らず」。控室で励まされて、驚くほど落ち着きました。
 先生のご家族、先生方や仲間、私の家族、全ての方の支えがあったからこそです。これからも目標とする先生方に一歩でも近づけるよう、感謝の気持ちを忘れず精進してまいります。


岡林 典子 学園長
 一昨年は、おしゃれ着の着せ付け、そして今回は訪問着で優勝しました。本当におめでとう。麻希さんはコツコツと努力をする、とても練習熱心な人です。朝から夕方まで、自分が気になる所があると納得のいくまで黙々と練習を繰り返していました。
 一番感心することは素直なこと、そして考え方がとても前向きな所です。毎年、帰りの新幹線の中で皆で色々な話をする中、麻希さんは来年出場する種目を決めて、"頑張ります"と言ってくれます。そして、次の教室の日から目標に向かってお稽古を重ねるのです。喜びを持ってものごとに接する姿勢が、良い結果を産むのでしょうか。これからも目標は高く持ち、それに向かって一緒にがんばりましょう。

着せ付け訪問着之部

写真右:岡林 典子 学園長
写真左:大原 麻希 さん

≪着せ付けおしゃれ着之部≫

札幌手稲支部 宮本 伸子 さん
 昨年は体力に自信のあった私が体調を崩し、救急車で運ばれて初めての入院。その後も体調不良に悩まされていました。楽しみにしていた発表会も参加できず、先生や教室の皆さんにご心配をかけてしまい、健康の大切さを痛感しました。今年は参加できるだけでも幸せと思っていましたが、武田先生と講師の先生方の熱心なご指導と、毎日汗まみれになって一緒にお稽古をしてくれた仲間の励ましと気遣い、温かく見守ってくれた家族のお陰で、素晴らしい賞をいただくことができました。本当に感謝の気持ちで一杯です。これからもこの気持ちを忘れず、好きなきものに携われる喜びを大切にしながら、更なる目標に向けて努力、精進してまいります。


武田 瑞子 支部長
 この度は、着せ付けおしゃれ着之部での優勝、本当にありがとうございました。宮本さんは一昨年おしゃれ着之部で準優勝されましたが、昨年は体調不良で大会参加を断念致しました。発表会も客席からの見学と応援。それが勉強になったとお話されていました。
 今年はリベンジをかけて、あえて同じきもので挑戦されました。モデルの鏡石先生のアドバイスを一つ一つ吸収しながらの練習でした。彼女はプレッシャーに弱いと言いますが、見事に力を発揮してくださいました。留袖一般之部でも準優勝と素晴らしい結果を出された宮本さん、本当におめでとうございます。

着せ付けおしゃれ着之部

写真右:武田 瑞子 支部長
写真左:宮本 伸子 さん

≪創作帯結び 細帯之部≫

海南東学園 服部 暁子 さん
 この部門が新設されて5年目ですが、毎年楽しく出品しておりました。今年はどんな帯結びにしよう? いくつかのアイデアのどれにしよう? ワクワクしながらアレンジし、先生のアドバイスを頂きます。夢中になって時間を忘れることも度々。でも今年は仕事の都合で練習時間がとれず、焦りで不安が募りました。そんななか楽しむ気持ちを忘れずにいられたのは、いつも笑顔で励ましてくださる中岡先生や学園の仲間、そして家族の支えのおかげと感謝しております。
 作品は自由に夜空をとびまわる蝙蝠のイメージ。ひらめきと自由な発想で結ぶ楽しさが伝わるよう、結んだ皆様が楽しめるようにと心を込めました。これからも楽しむ気持ちを忘れず精進を重ねたいと思います。


中岡 明美 学園長
 この度は、すばらしい賞を頂くことができました。ありがとうございます。ようやく海南東学園にも大きな赤い花が咲きました。とっても嬉しいことです。
 創造力が豊かな服部さん。教室でも笑いが絶えず、話に花が咲き、手が動き、努力に努力を重ねて、完成させた今回の作品です。
 頂いたこのすばらしい賞の感動を忘れないで、新たな目標に向かって、私も生徒と共に頑張っていきたいと思います。本当にありがとうございました。

創作帯結び 細帯之部

写真右:中岡 明美 学園長
写真左:服部 暁子 さん

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