≪留袖一般之部≫
兵庫龍野支部 小田 史恵 さん
初めて表彰式で名前を呼ばれてから6年間、順位はどんどん下がり、昨年は名前を呼ばれることなく終わり、出口のないトンネルの中にいるようでした。でも大会前の練習は教室から参加される3人と一緒に一生懸命がんばりました。毎回先生のチェックが入り、なかなか納得いく着付けが出来ませんでした。直前になってからも緊張で裾入れが決まらず、背中心もゆがみ、控室でも練習しました。本番も満足いかず、すっかり落ち込んでいたのに、追分先生と一緒に表彰式の壇上に立つことができ、未だ信じられない思いです。
優しく厳しく指導してくださった先生方、教室の仲間、そしてずっと子供たちをみてくれ、応援してくれた夫や両親…。たくさんの方々に感謝の気持ちで一杯です。この気持ちを忘れず、これからも精進してまいります。
兵庫龍野支部 追分 栄子 支部長
この度はありがとうございました。
小田さんはお仕事を持ちながら3人の子供さんの育児中。私を信じて、稽古に集中、何回も何回も繰返し着る、本当に長い長い道のりでした。指導しながら、あともう少しどうしたら良いのか、私自身が自信をなくしかけていました。
小田さんは、家族に恵まれ愛され理解されて、今回まで続けて来られました。これまでの全国大会では、悔しい思い、情けなさ、色々と経験されました。小田さん自身が優しい方なので、顔に出さないで笑顔で耐えてこられました。なので、今回の優勝はどんなに嬉しかったことでしょう。それは私も同じ気持ちです。いつか指導者へとなられて、兵庫龍野支部、そして尚美流を盛り上げていただきたいと期待しています。
≪留袖ヤングミセス之部≫
札幌手稲支部 田中 貴子 さん
二度目の全国大会、私の目標は“優勝”しかありませんでした。お稽古の時間を作るために、仕事や家事、子供達との時間を必死に調整しましたが、決して十分とはいえませんでした。時間が限られているのなら、濃いお稽古に集中することを支部長が教えてくださいました。それからは集中力も増し、先生方や先輩方のミリ単位のご指導のお陰で、少しずつ自信もついていきました。
出発前、長男から「去年より大きいトロフィー持って来てね」、次男からは「優勝するって誓ってよ」と言われました。その言葉を決勝の直前に思い出し、目を閉じ、深呼吸をして、集中したあの6分間は本当に忘れられません。
そして既に新たな目標も出来ました。そこに向かってまた一年、更なる技術の向上を目指して、お稽古に励んで参りたいと思います。支えてくださった皆様、本当にありがとうございました。
札幌手稲支部 武田 瑞子 支部長
この度は素晴らしい賞を頂き、ありがとうございました。貴子さんは二年前、花嫁展示のモデルを引き受けてくださり、それがきっかけで着付けを習い始めました。
教えたことは一回で覚え、めきめきと技術を上げて行きました。昨年も初出場にも関わらず、着せ付けおしゃれ着之部で6位、ヤングミセス之部では優秀賞を頂いたのですが、その成績に、満足せず来年はぜったい優勝したい!と宣言。そしてその言葉通り、今年も4回目のティアラが支部に帰って参りました(そのうちの3回は、この会場でした)。
この優勝はひとつの通過点であり、まだまだ上を目指して欲しいと思います。貴子さん、本当におめでとうございます。
≪留袖シニアミセス之部≫
兵庫西宮支部 今西 雅子 さん
「優勝は、ゼッケン番号310番の…」その声が会場に響き渡り、温かい拍手のなか藤木先生と手を取り合って舞台に進み、松嶌会長の前に、立った時、本当に優勝できたのだと胸がいっぱいになりました。
5月の予選会の後、全国大会の参加は辞めようと思った時もありましたが、先生の「いい所まで出来あがっているからもう少し頑張りましょう」と励ましていただき、私も「先生と一緒に優勝したいです」と言ってしまいました。その後は先生と二人で練習を重ねました。「もう大丈夫、楽しんで舞台に立ちなさい」という先生のお言葉通り、本番は皆様の前で楽しみながら着る事ができました。
先生が私の背中を押してくださったことが今回の結果に結び付きました。そして応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
兵庫西宮支部 藤木 喜代子 支部長
今西さんに、「先生、今年はどうしようかな…」と相談され、二人でいろいろと話し合って、行くと約束をいたしました。
まず目標を持って、毎日練習をすること。でも今西さんは左利きのせいか少しくせがあり、苦労されました。でも約束を守って、ほんとうによく頑張られました。
会長先生はじめ本部の皆様、諸先生方、お世話になりました。ありがとうございました。
≪訪問着之部≫≪着せ付け訪問着之部≫
札幌手稲支部 武田 弓子 さん
昨年に続き、今年も二冠優勝を頂きありがとうございました。二冠優勝も可能ということを昨年知り、やはり出場するからには全て優勝したい!と思いました。
今年は仕事に復帰し、息子も成長し、時間も無く体力的にも精神的にも負担が増えましたが、先生方に弱点を集中的に教えて頂き、家族、職場のサポートを受け、限られた時間の中で納得いく練習ができたと思っています。今年もたくさんの方に支えられての優勝です。感謝しております。
また自分のことだけでなく、支部の先生方が毎年優勝を繋いできたのを今年で閉ざすわけにはいかないという思いを教室の仲間で共有してきたので、4部門の優勝を得られたのだと思います。絆の強い教室にお稽古に通っていることを誇りに思い、これからも頑張りたいと思います。
札幌手稲支部 武田 瑞子 支部長
昨年に引き続き、二部門で優勝を頂き、本当にありがとうございました。今回は優勝部門の展示、訪問着の着付け、着せ付け訪問着、更にモデルと一人で何役も抱えながらの挑戦でした。
仕事の合い間を見て、自装二つと着せ付けの練習。実家のお母様に子供を預かってもらったり、保育園へ迎えに行くまでの時間を鉢呂さんのモデルと指導。本当にすることが多くて大変だったと思います。嫌な顔一つ見せずに練習に集中していました。また5月の発表会では会場で見学されている皆さんの前で、はっきりとした口調でコメントをしていました。「今年は手稲支部の優勝を絶やさないように、また優勝して来たいと思います」と…。 弓子さんの宣言通り、優勝が見事に今年も繋がりました。感謝の気持ちで一杯です。