きもの(着物)の着付け教室の「尚美流」

名古屋中央支部　塚本 真里奈さん
　「母と姉と3人で絶対舞台に上がる。」そう心に決めて臨みました。しかし思いとは裏腹に、納得のいく着付け、着せ付けができない自分、2人の背中に追いつけない焦り、毎日が自身との闘いでした。今できることをやる難しさを感じて心が折れそうになるたび、「真里奈ならできる」と幾度となく励ましてくれたのは師である母と姉でした。共に励んだ仲間、いつも応援くださった講師の方、職場や友人、家族に支えられてこその受賞です。また開催できたのはたくさんの皆様のおかげです。皆様に支えられやっと手にした優勝杯の重みに、涙が止まりませんでした。この重みを決して忘れず、「やればできるではなく、絶対やる」気持ちを大切に、これからも 精進してまいります。本当にありがとうございました。

名古屋中央支部　塚本 久美子　支部長
　発表の瞬間、控室で振袖から色無地に早着替えする2人の姿が目に浮かびました。翌日姉が使用する振袖を大切に渡そうと着替えを選択。焦りと緊張のなかで講師さんの温かい言葉が支えだったそうです。振袖着付けに初参加の知紗さんを喜び、少し先輩として一緒にポイントを決めて練習。早朝にも自装・他装どちらかを練習する日々でした。朝に弱い彼女が頑張る姿は周りも元気にし、姉のモデルとなる時に立ったまま寝ている姿に癒されました。
　今日からがスタート。継続は力！人として謙虚さも忘れずに精進してください。一緒に和装道を歩めることを嬉しく思います。大会にご尽力いただきました皆様、本当にありがとうございました。

岐阜中央支部　宇佐美 深雪さん
　お教室に通い始めた頃に何度か先生に着せていただき、「きものって苦しくないんだ」と感じたことを鮮明に覚えています。当時は自分が着せ付けをするなんて考えもしませんでしたが、モデルさんが気持ちいいと思われる着せ付けを心掛けてきました。
　昨年は予選会も全国大会も中止となり、とうとうお教室にも通えなくなりました。きものに触れる機会も少なく時間が過ぎ、10月の予選会は練習不足で惨憺たるものでした。これでは全国大会で上位を目指すどころか出場さえ無理だと思い、ひと月前からは先生にご無理を言っていつもの倍の時間お教室へ行かせていただきました。今回優勝をいただけたのは先生のご指導、モデルさんのご協力のおかげと感謝しております。

岐阜中央支部　山岸 妙子　支部長
　第47回の留袖ヤングミセス之部に優勝し、続いて今回の優勝。喜びより驚きで心が落ち着きません。総合病院の事務方の長として学会への参加などお忙しい生活の中、しかもコロナの患者さんを受け入れている病院での勤務は緊張の連続であったと思います。感性が豊かで、自装の時に背中の帯の位置が少しずれているのも解る勘をお持ちなので、それが緊張につながらないようゆったりと行うことが彼女のテーマでした。
　喜びを感謝の心につなげ、今後も荒深さんと共に人として磨き合い後輩の目標になってほしいと願っています。

相模原学園　笠原 敬子さん
　初めて舞台上の席に座らせて頂き、感動で胸がいっぱいになりました。大きなトロフィーを抱くこともでき、幸せです。ありがとうございました。
　参加しようと決めた時、「ゆかた帯結び」を考えようと強く思いました。毎年楽しみにしていた花火大会や盆踊りが中止になり、かわいい浴衣姿が見られない寂しい夏が残念だったからです。蝶々がヒラヒラ舞い、羽根を休める、そんなイメージの帯結びにしたいという私の希望を受け止めて、親身になってご指導してくださった川村先生には本当に感謝しています。温かい笑いの絶えない教室の皆さん、応援ありがとうございました。この気持ちを忘れずこれからも精進してまいります。

相模原学園　関谷 紀子　学園長
　第47回に続いて細帯之部で優勝できましたことは、ひとえに生徒たちの思いです。どんな型が良いか、どんな帯が良いのかなどと楽しんでおられます。笠原さんもこの帯の色をいろいろ考え選んでいる様子でした。これからも教室のみんなと楽しくがんばれるよう進んでまいります。
　今大会を開催くださってほんとうにありがとうございました。本部の先生方、事務局の皆さま、お世話になりました。ありがとうございました。