≪留袖一般之部≫
名古屋中央支部 塚本 真里奈 さん
この度は素晴らしい賞をありがとうございます。きものの重みや紋など留袖の難しさに驚き、全く練習が進まなかったのを覚えています。うまく着られず考えても答えが見つからない日々。できることは丁寧に、ただ黙々ときものと向き合うことだけでした。疲れて帰った日は練習したくないと思うこともありましたが、思い浮かぶのは一緒にきもの道を歩む先生や仲間、応援してくれた家族や友人の顔でした。自分のためだけではなく「誰かのため」に頑張る力の大きさを改めて感じ、だからこそ最後まで諦めずに走り切れたと思います。
今の私がいるのは、先生方が熱い想いを持って惜しみなく教えてくださったからです。どんな時も幾度となく背中を押してくださった先生方にこの賞を捧げます。本当にありがとうございます。学ぶことのできる環境に感謝し、これからも思いやりを持ってきものや仕事、人に対して誠実に向き合い続けたいと思います。
名古屋中央支部 塚本 久美子 支部長
真里奈さん、優勝おめでとうございます。五つ紋に悩み、どうしても曲がる、紋が見えないと納得いかず何回も繰り返す。一つずつ確認しながら練習を重ねていく姿はこれまでと同じで、自分で納得するまで続けるのをただ見守るだけでした。補正も自分で直し、行き詰まった時だけ見て貰えますか…と、自身で何とかしようと工夫する姿に成長を感じました。当日は練習を信じ、笑顔で留袖を着てくるよう送り出しました。
優勝者展示では控室の先生方に大変お世話になりました。モデルをお願いした浅見講師、エールを送ってくれた怜奈先生、学園の皆さん、声をかけていただいた皆さん、たくさんの方に支えられての優勝です。ありがとうございました。これからも謙虚さを持ち続け、厳しく楽しくきもの道を歩んでまいりましょう。継続は力。継続は愛。
≪留袖シニアミセス之部≫
長良北学園(岐阜県) 和田 由美子 さん
2度目の全国大会でこのような賞をいただき、大変嬉しく思います。練習では衿、おはしょり、上前の位置がうまく決まらず、また7分で着ることもなかなかできませんでした。苦手な所を克服するため、山田先生には教室とは別の時間を設けていただいて感謝しております。舞台の上ではやはり緊張しましたが、落ち着いて笑顔で頑張ろうという思いで挑みました。
山田先生はじめ、教室の方々や家族には感謝の気持ちでいっぱいです。これからも目標に向かって技術を身に付けていくとともに、心も成長していけるよう、精進してまいります。
長良北学園(岐阜県) 山田 万里子 学園長
全国大会に出場することに挑戦してから僅か2年で優勝をいただき、本当によかったです。熱心に練習を重ねてこられ、できないところを納得するまで懸命に努力された結果だと思います。おめでとうございます。今後も挑戦を続けて、教室の皆さんとも切磋琢磨し、前へ進んでいってもらいたいと願っています。
今年、急逝された山岸先生に見守っていただけたと思います。先生から教えていただいた技術を少しでも伝えていけるよう努力してまいります。皆様、ありがとうございました。
≪訪問着之部≫
名古屋中央支部 入部 恵美子さん
この度は夢のような賞をいただき、ありがとうございます。昨年は全国大会の間近でコロナに罹って出場できませんでした。その悔しさをばねに自分を追い込み練習しました。2年間諦めずに頑張ってこられたのは久美子先生、怜奈先生、一緒に出場した先生方、仲間、そしていつもそばで全力でサポートしてくれた家族のおかげです。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
大会当日、娘から「全国制覇しておいで」とメッセージカードをもらい勇気が出ました。怜奈先生からの手作りのお守りを襦袢に忍ばせて、久美子先生に「大丈夫」と背中を押してもらって挑んだ本番。全てが私の力になり、自分を信じて舞台に立てました。そしてこの賞をいただいた後、久美子先生から「これからですよ」と貴重なお言葉をいただきました。この賞に恥じることのないようますます精進していきたいと思います。ありがとうございました。
名古屋中央支部 塚本 久美子 支部長
入部さん、優勝おめでとうございます。昨年は直前に出場を断念。仲間への感染を心配して陰性と判明するまで眠れなかった…と「絶対来年リベンジします。」悔しさを胸に秘めて応援側に。回復後の教室で 「先生、見て貰えますか!」 と訪問着を着て、不参加記念の写真を撮りました。
あれから1年、本当に頑張りましたね。自宅でご主人、お嬢さんの応援、厳しいチェックも加わり、いざ大津へ。入校したての頃は不器用で、目立つのが好きじゃ無いと言っていた入部さん。舞台中央、堂々と前を見据えて着付する姿はとても晴れやかでした。不安が募る初出場で、控室、誘導の先生方には応援ありがとうございました。
既に来年がスタートしています。常に謙虚さを失わず、厳しく、楽しみながらきもの道を一緒に歩みましょう。継続は力。継続は愛。