≪着せ付け訪問着之部≫
広島中央支部 正講師 坂 千夏
この度は優勝という大きな賞をいただきありがとうございます。誰よりも自分が驚きました。ご指導いただきました竹田先生を始め、支部の先生方、またモデルを務めていただいた築山先生、本当にありがとうございました。
華やかで落ち着いた気品もある訪問着が観るのも着せ付けるのも好きなので、大会となると緊張を伴いますが、とにかく楽しみながら着せ付けしたいと思っていました。実際は楽しむ余裕はなく、竹田先生に教えていただいたことを思いながら必死でしたが、全国の先生方と同じ舞台に立たせていただけたことが幸せでした。恵まれた環境の中でお稽古ができることに感謝し、これからも初心を忘れずに精進してまいります。
≪目隠し着付け之部≫
長野南支部 木曽学園 学園長 古賀 佐代子
舞台に立つのは今年が最後と思い臨んだ、目隠し着付け。指導者となって初めて挑戦する部門ですが、着せ付けの楽しさ奥深さに魅了され、振袖、花嫁、留袖、訪問着と着せ付け一筋に突っ走って来ました。ですが「自分で美しく着る」という原点を極めなければと、三年前から取り組みました。続けて練習されている先生方に追いつくのは難しく、苦手な所をいかに改善できるか、ミリ単位の修正は精神力との戦いでした。竹田副会長の「先生になればなお一層やらないといけない」とのお言葉を心に練習して参りました。
練習時間は少なく短期集中で頑張りましたが、夜遅くまでタイムを測ってくれた母、ソッと見守ってくれた父にこの場を借りてありがとうと伝えたいと思います。そして支部の先生方とのお稽古は私の励みでもあり大切な時間でした。今はホッとして清々しい気持ちです。優勝をいただき、誠にありがとうございます。
≪創作帯結び振袖之部≫
八王子学園 学園長 八木 妃佐子
虹色に輝くこの美しい帯に出会えたことが感謝です。桑に育てられた繭がこの美しい帯になったことを桑は知るよしも無いと、お礼に「桑繭」と名付けました。やさしく結べて優雅に振袖の背中を輝かせてくれると思っています。“優勝”には生涯縁の無いものと思っていましたが、今まで見守り励まし指導していただいた先生方のお陰様と、心より感謝申し上げます。
東日本大震災の折、思い半ばで消えていった方を思った時、生かされている自分に今何ができるか? やらなければと思った時、今まで諸先輩から学んだ尚美流の教えを後世に伝えることができればと、学園長を引き受け「自ら行ずる」ことを胸に、若い人達と共に大好きなきものと一緒に共に学び、伸びていく人たちを見守ることが幸せです。傘寿を迎え尚美流に出会って三十年の節目にいただけたこの賞に感謝申し上げます。
≪創作帯結び訪問着之部≫
東京中央支部 正講師 児島 直子
令和元年の記念すべき年にありがとうございます。研鑽会で創作帯部門への出場、竹田先生からのお勧めがなかったら、賞を得ることはありませんでした。この機会に恐縮しつつ、身に余る光栄に感謝の気持ちで一杯です。戸村先生のあと押しと励まし、支部の皆さんと楽しく活動できることにも感謝いたします。
いつも大会の雰囲気を楽しみ、先輩方の素晴らしい技術や出来栄えに感嘆して、壇上を眺めるだけでしたが、目隠しで優勝された憧れの佐代子先生から「目隠しの練習を毎日五回していたのが、やっと解放される!」とのお話を伺い、その場で平伏したくなりました。竹田先生の「努力は裏切らない」という言葉を思い出し、スタート地点に立たせていただいた機会を無駄にしないよう、再度壇上に上がれるように精進してまいります。
≪個性美学之部≫
兵庫東支部 支部長 光月 知津子
令和元年に個性美学、優勝をいただき長いきもの人生に輝きをいただきました。年に二回の京都の個性美学の勉強会では会長、松原安治先生、京子先生、諸先生方のご指導をいただきました。教室でも年に一回、私を中心に一日ワイワイと色々きものや帯、小物を使って楽しんでいます。技術だけでなく、個性美学の楽しさを知って全国大会の成績も良くなりました。これからも伝えることの難しさを克服していきたいと思います。ありがとうございました。感謝でいっぱいです。
兵庫東支部 正講師 西殿 裕子
この度は素晴らしい賞をありがとうございました。ご指導いただいた諸先生方、教室の仲間、いつも見守ってくれた家族に感謝します。二年続きの準優勝、今年もと光月先生より参加しようとお誘いを受け、いつも先生のおそばでご指導をいただいたおかげと感謝しております。気さくな先生のおかげで思ったことを言い合え、楽しく参加できました。着る人の魅力を引き出すため、個性美学の理論を深め、教室で楽しく積み重ねて皆さんに伝えられるよう、これからも精進してまいります。