香川県・香川中央支部 佐藤 綾香 助講師
今までに納会にモデルとして舞台に立たせて頂いたことは何度かありましたが、今回出場者として初めて舞台に立ち、今までの全国大会やモデルの時とは違うキリッとした空気が漂っているように感じました。
支部長・学園長などハイレベルな先生方が沢山いらっしゃる中、自分なんかがこの舞台に立って恥をかかないか、その場にいるだけで圧倒されて思うようにできないのではないか。そんな不安を抱いて舞台に立つと、見えてきたのはプロの先生方の落ち着いた様子でした。キリッとした空気ですが、その中に落ち着いた雰囲気が漂っていて私も自然に平常心とシャキッとした気持ちで着せ付けを行うことができました。
全国大会では自分への甘えが通用するような錯覚がありましたが、このような空気が漂う中で舞台に立てプロになったという気持ちが強く掻き立てられました。そして何か自分自身に芯が通った気持ちがします。
今後もプロという言葉が似合う着付師になりながら納会の舞台に出ていきたいと思います。
東京都・東京中央支部 髙井 葉子 助講師
この度、初めてプロ選手権大会に参加させていただきました。制服を着て初めて新幹線に乗り、大津の会場に到着した時には、前日からの緊張のためか胃が痛くなるほどでした。
初めての目隠し着付けでは、10分間で着られることが自分の目標でしたが、あせる気持ちから思うように手が動かず、時間内に終わったものの、出来上がりは自分が思い描いていたものとは、ほど遠いものでした。
落ち込んでいた気持ちも夜の楽しいパーティーで和み、2日目の着せ付けは、自分なりに落ち着いて出来たものの、周りの先生方を見て、その技術の高さに圧倒され、自分の実力不足を痛感しました。先生方の美しい確かな技術は日頃の努力の積み重ねがあってのもの。
私も今後は他の先生方と同じ舞台に立っても恥ずかしくないよう技術を磨き、1つ上の目標に向けて、日々努力していきたいと思います。
兵庫県・兵庫東支部 酒井 喜代美 正講師
私が着付けを始めましたのは、義父より「2人の孫娘に振袖を買っても、着せるものがいなくては」と言われた事がきっかけでした。
平成2年より仕事と着付教室の両立の10年で、退職後は親の介護で今年2月を最後に3人を見送りました。
自分の着付けの技術はまだまだですので、新たに勉強して挑戦しようと思い、今回初めて出場させて頂き、本当に嬉しく感謝しています。
個性美学の着せ付けには、京都での勉強会を思い出しながら、きもの、帯、小物を選びこわいもの知らずの挑戦となりました。
また、留袖の着付けでは、襦袢の裾がほつれるというアクシデントがあり、誘導の先生の機転で裾をピンで留めて頂き、何とか舞台に立つことが出来、着付けの仲間には、大変ご迷惑をかけ冷汗のでる大会でした。また、前夜のパーティーではきもの自慢に参加し、3位という思わぬプレゼントをいただき、本当に有難うございました。
大会に参加して皆様の高い技術レベルと熱心な姿に接し、これからも、尚美流に出会ったことに感謝し、心新たに精進して参りたいと思っております。
広島県・広島中央支部 濱本 ひろみ 正講師
夏の大会の後、「早くプロの大会に出て技術を高めなさい」と竹田先生からのお勧めを頂き、この度プロきもの選手権大会 目隠し着付け之部に初参加させていただきました。
舞台上の張り詰めた空気と緊張の中、目隠しをして雑念を払い集中すると見えないものが見えてくるような、きものを着るというただの動作に精神性が加わっていくような、そんな不思議な思いを感じながら無我夢中で競技時間を終えました。
こうした経験を積み重ねていくことが竹田先生のおっしゃった技術を高めることに繋がっていくのだなと実感しました。
短い時間で挫けそうになる私を叱咤激励して何度もご指導いただいた竹田先生はじめ支部の先生方には心から感謝いたします。
まだまだ新しいスタートラインに立ったばかりで学ぶことばかりですが一歩一歩進んでいきたいと思いを新たにする大会でした。
北海道・札幌中央支部 高玉 清子 助講師
初めて参加した納会、緊張より感動の勝る2日間でした。特に目隠し着付けで決勝に残り、驚きよりも何故感が強く、場違いな居心地悪さで舞台に座っておりました。でも目隠しをしてしまうと、白い光のような物が私の廻りを包み込み「やっと、ここ迄来る事が出来ました。どうぞ見守っていてください。」と3年前に他界した夫と母に語りかけていました。
落ち着いて、1つ1つ丁寧に丁寧に…。
お時間ですの声、今迄10分でも着終わる事が難しかった私が、なんと着終わる事が出来ていました。
目隠しを取り、目に飛び込んで来たのは、西宮からカメラを片手に応援に駆け付けてくれた妹でした。
そして素晴らしい納会を開催してくださった本部の皆様、進行のお手伝いくださる先生達、厳しくも温かくご指導くださる土肥先生、不定期な稽古日に全面協力くださった光菅先生、この留袖と帯を、夫の100ケ日に出会い購入させてくださった八光様、こんなに多くの方々に囲まれ、ここに立っている私は、なんと幸福者(しあわせもの)なんでしょう。感謝!!感謝!!の気持ちでイッパイになっておりました。
来年も、又この感動を味わうことが出来るよう、日々精進を続けて参りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
岡山県・岡山中央支部 池田 壽子 正講師
今年初めてプロきもの選手権大会に参加させて頂きました。夏には最後の全国大会に参加させて頂き、きもの着付師のお勉強にも挑戦出来る事となり、マイペースな私ですが一緒にお勉強している皆さんに付いていく為一生懸命で余裕もない状態でしたが「着せ付け振袖ふくら雀之部」へ出場させて頂くことになりました。
まだまだ未熟な技術で13分で何とか着せ付けられ、チェックをする余裕も有りませんでした。舞台から降りて先生方の出来栄えを見せて頂いた時、わかってはおりますが自分の力不足を痛感いたしました。来年はせっかく、大好きなきものを続けさせて貰えるのだから、掛島支部長から教えを頂き、自分なりの努力をし、また舞台に立ちたいと思います。
今年は本当に充実した1年となりました。
また来年も納会で一緒にお勉強した方とお会い出来る事を楽しみに、努力を重ねたいと思います。