きもの(着物)の着付け教室の「尚美流」

　毎年 客席から先生方の素晴らしい技術を見せていただきました。まさか自分がこの舞台に上がるとは思ってもみませんでした。
　夏の大会が終わってホッとする間もなく、きもの着付師講習会に参加させていただく事となり、竹田副会長をはじめとする諸先生方に ご指導いただきありがとうごさいました。
　初めての納会での舞台は、あっという間に終わってしまいました。
　会長からいただいた助講師の資格証ときもの着付師の看板の重さに恥じないよう先生方の技術に少しでも追いつけるよう、今後も努力していきたいと思います。宜しくお願いいたします。

　初めてのプロの大会。私は目隠し着付け之部に出場いたしました。今までは消極的になり、自分に理由をつけては出場を見送ってきたのですが、今年は新珠之会に参加させていただいたり、教室では金子先生の元で本科の生徒さんの指導にかかわらせて貰えるようになったことで挑戦しようと決めました。結果は決していいものではなかったので悔しさがないわけではないのですが、そのおかげでまたひとつ目標が出来ました。
　また私は舞台誘導係もさせていただきました。舞台のすぐ近くに控えている役得で先生方の素晴らしい技術を拝見することが出来、その真剣勝負に圧倒されました。そして表彰式ではいくつもの喜びの涙を見ました。努力をし続けた人のみに許されるものだと感じました。
　あっという間の二日間を終えてみて、私はまた来年もあの憧れの舞台に立ってみたいと思いました。その為にも一歩ずつ前進出来るよう頑張って行きたいと思っています。

　この度はプロきもの選手権大会に参加させていただきありがとうございました。
　憧れの先生方と同じ舞台に立ち、同じ制服を着ている事が不思議でなりませんでした。
　きものの勉強を始めたのはまだ大学生のころ、海外での就職が決まり、日本人なんだからという軽い気持ちと、母からの勧めもあり、教室へ通い始めました。勉強をすればするほど、楽しく、きものが自分で着られる事が、自信のひとつになりました。
　そして、学んでいく中で、技術だけでなく、込められた思いや、日本語、文化をも体現する和装の素晴らしい世界に惹き込まれていきました。
　納会では、憧れの先生方が、なおいっそうにと技術を高め続けていらっしゃる姿に、この場に立つ意味、責任の大きさを感じ、震え、また誇りに思いました。まだまだ中身は追いついておりませんが、守っていくべき大切な物、込められた思いをきものを通じ、守り伝えられる存在になっていけるよう、精進してまいりたいと思っております。

　尚美流で着付けを習い始めて十年以上が経ち、支部長先生から背中を押されて助講師申請をいたしました。指導者の立場になることにまだまだ気構えが出来ていない中、納会で着せ付け、そして目隠し着付けに挑んでおられる先輩の姿を見て、大変触発され、出来るかどうか自信のない中、だからこそ克服しなければ人に伝えることもできないだろうと自分自身に言い聞かせてエントリーをお願いしました。今までのご指導を思い出して、位置の決定、手の運び・足さばき、無駄のない所作と思っても難しく、落ち込みそうになりながらも教室に伺うと支部長そして講師の先生方から的確なアドバイスをいただき、励まされて練習を続けました。本当に練習の間から当日のその瞬間まで、教室のみなさまの力添えがあってやっと舞台に立つことが出来たことに感謝の言葉しかありません。　今回、初挑戦させていただいて、やっとスタートラインに立った思いでおります。