京都府・北京都支部 齋藤 あゆみ 助講師
初めてのプロ大会出場に向けての着せ付けの練習では、技術力不足、身体使いのまずさ、プロ意識の未熟さを実感していました。悶々とし、不安とためらいの日が続きました。いつまでたっても神経、心、からだがバラバラなのです。
前日の全国大会のプロの先生方の展示を目の前にし、その美しい所作、確実な技術には圧巻で魅せられてしまいました。
やっと心が決まりました。明日の舞台をスタートラインにしようと。相モデルの方と小さく励まし合い出場しました。ホテルの枕に帯枕を結んで帯あげを納める練習をしましたが発揮できずに終わりました。今日、ここから精進してまいります。和装を伝える人になる為の挑戦に導いてくださった山下先生に感謝です。
山口県・岩国南学園 川本 雅美 助講師
プロきもの選手権大会へは初めて参加させていただくこととなるため、大変勇気のいる決断ではありましたが、「挑戦するとしたら、今かもしれない……」と、2か月前にも関わらず、思い切って参加させていただくことを決めました。
決意してからの準備は十分にできたとは言えず、制限時間にも間に合わないかもしれないという状態で当日を迎えてしまい、不安でいっぱいの挑戦となりました。やはり結果は散々なもので、悔しい気持ちしか残りませんでした。
しかし、思い切って参加を決めたことには後悔はありません。きものに真摯に向き合う皆様のエネルギーを感じることが出来、プロとしてあるべき姿を再認識することができた機会となったからです。素晴らしい先生方に少しでも近づけるよう、精進してまいりたいと思います。
京都府・北京都支部 林 八重子 助講師
プロ大会当日の会場入り、その後控室へと入ると目にしたのは出場者の方々はすでに準備万端で圧倒されました。この光景も以前出場から年月が経ち忘れかけていました。審査も終わりほっと一息。
ふと周りを見渡せば、あちらこちら感動や後悔に涙される姿を目にしました。それはとても努力されてきた結果なのだろうなと胸が熱くなりました。のらりくらりと鈍行列車できもの道を走って来た私は、今回先生方と同じラインで出場させていただいたことは刺激になり励みになりました。継続は力なりですが、私には継続はボケ防止!です。この大会を終えて、またもう少し走ってみようと思えたこと、一歩前進です。出場前には先生方の応援の言葉、後には励ましの言葉、本当にたくさんの心温まるメッセージをいただき感謝しております。
今後もきものにたずさわり、一人でも多くの方にきものを楽しんでいただける指導が出来ればうれしく思います。今回出場までたくさんの先生方にご指導いただき、本当にありがとうございました。御礼申し上げます。